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2019年07月

あまみずとからす

似ているふたり。

単眼の作品が好きで、たびたび制作しています。
本来二つある目を真ん中に一つ配置する、その場合に目の向きはどうするか、鼻はどうするか(鼻の無い単眼さんもよく見かけます)、など色々とこだわりポイントがあります。

私の好みとしては、単眼でも絶対鼻は在り、目は縦向きのほうが好ましいです。
今回の特大あまみずでは縦向きと横向きと両方作ってみましたが、目が横向きの場合には眉骨っぽい表現ができるのでそこは面白いなと思いました。

縦向き単眼
あまみずとからす

横向き単眼
あまみずとからす

横向き縦並び
あまみずとからす
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あまみず

あまみず

あまみず

あまみず

ひさしぶりにあまみずシリーズを作りました。
といっても、一年くらい前から進めていてあとは彩色するだけ、の状態のものがたまっていたので一気に仕上げたという形です。

あまみずシリーズとしてはこれまでで一番大きいサイズになるのですが、これが作っていてとても楽しかった。
まず大雑把に頭の形を作って、そこに辻褄が合うように顔のパーツを配置していくのです。
どれもきちんと顔として成立して、良い表情になったかなと思います。

和紙貼り仕上げで、目の部分だけは和紙を貼らずに描き目にしてあります(グラスアイの子もいます)。

果落衆

からす

果落衆(からす)

もともとはくだものインコと同じように木に生っていたが、未熟なうちに木から落ちてしまった。
木から離れて育つと姿が変わってしまう。
色づくことのなかった黒い鳥たち。



アートラッシュ『妖し展』に出展する黒い鳥シリーズです。
もともとはくだものインコと同じ根っこにあるのですが、運命が分かれて黒い鳥になったというものです。

くだものインコはいずれも色鮮やかで可愛らしく、痛々しいイメージ表現は避けるようにしてきました。
「くだものさん」という、くだものに人の足の生えたシリーズでは虫食いのある子もいましたが、今のところくだものインコには虫食い表現も入れていません。

今回の果落衆シリーズでも、くだものインコと同様に丸っこい体に鳥の足を生やした姿で表現していますが、目玉をつけたりツノを生やしたりと色々自由な表現が盛り込めていますし、今後はちょっと痛々しいイメージも表現していくかもしれません。

【展示のおしらせ】 梨木香歩頌選集展 Vol. 1『丹生都比売(におつひめ)』

久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、展示のおしらせです。

梨木香歩頌選集展 Vol. 1『丹生都比売(におつひめ)』

梨木香歩トリビュート展第一弾ということで、梨木香歩の中編小説『丹生都比売』に登場する女神、丹生都比売(におつひめ)を人形作品として制作しました。
今後も一冊ずつ小説を取り上げて展開していくようです。

■会期:2019年7月7日[日]〜7月21日[日]  12:00~19:00 ★金土日祝のみオープン
■会場:京都・山科 春秋山荘  
■入場料:500円

http://www.yaso-peyotl.com/archives/2019/07/nashikikaho_vol1_niotsuhime.html  


におつひめでぃえむおもて   におつひめでぃえむうら

この展示会には、2017年の「門」という作品も出展予定です↓。
異界への入り口の門として……。

ひだりのとびら  みぎのとびら


※この記事は展示会が終了するまでブログの一番上に表示されます。更新された記事はこの記事の下に表示されますのでご注意ください。

丹生都比売

梨木香歩頌選集展 Vol. 1『丹生都比売』のために制作した丹生都比売(におつひめ)の人形です。

展示会の案内状に使った写真は完成前の姿です。粘土の上に和紙を貼り、仕上げの彩色をする前の状態です。
この状態はあまりお見せする機会のない姿ですね。

丹生都比売は吉野山におわす女神で、山で採掘される辰砂(水銀と丹の原料となる)の神とされます。水神としての一面もあるようです。
なので、そういったイメージを盛り込みつつ、成熟した大人の女性の姿として表現しました。
鉱石の辰砂のイメージで作った、赤い瞳孔の義眼を入れてあります。

作品の舞台は壬申の乱の頃の吉野山(奈良)。
この時代に崇められていた神の姿とはどんなものだろう。
そもそも、神の姿を人形として表現してよいものか。
大変に悩みました。
それに、この小説をまだ読んでいない人がこの人形を見るとイメージを縛ることになるのではないか、そういった意味でも大変気負うところのある制作となりました。

大きさは、土台を含めて約95cm。私の人形作品としては最大のものとなりました。
この作品は下半身の造形が特徴的なのですが、この表現に負けない髪の毛の表現はどうするか悩みに悩んで、和紙の髪にしてみました。


におつひめかんせいけい


作品を展示するのは昨秋以来ということでずいぶん時間が空きましたし、このところずっと小さい作品ばかり作っていたので大きい人形の展示をするのは一昨年の三人展以来となりました。
今回の人形、どのように受け取っていただけるか怖くもあり楽しみでもあります。